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パネルディスカッション 素通り禁止がくれたもの

2019年3月9日(土)足利市民会館を会場に
足利シティプロモーションシンポジウム~
「素通り禁止!」がくれたもの~

が開催されました。
ここでは、そのパネルディスカッションの
様子をご紹介します。

Facilitatorファシリテーター

河井 孝仁

河井 孝仁さん

東海大学教授。足利市シティプロモーションアドバイザー。
足利シティプロモーションシンポジウム総合コーディネーター。

Panelistパネリスト

手島 優

手島 優さん

タレント。あしかが輝き大使、
とちぎ未来大使。足利市出身。

藤澤 敬

藤澤 敬さん

市民ライター。フェイスブック
『素通り禁止!足利』で
足利の魅力を発信中。

小田 えつこ

小田 えつこさん

歌手。足利市在住。市主催の
PRステージにも多数出演。

田島 久江

田島 久江さん

足利市シティプロモーション
推進協議会メンバー。
足利市出身。東京都在住。

足利スイッチを仕掛けよう

パネルディスカッション
河井
東京から見る足利は、田島さんにとってどんな場所ですか?
田島
山や川があり心が休まる場所ですね。東京では戦闘モードになる自分がいますが、足利ではそういうことがないです。
河井
心が休まるのはどうしてでしょうか?
田島
同窓会で、懐かしさと「こういう人たちに囲まれて私はできあがった」ということを感じました。私のベースを作ってくれたのが足利だからだと思います。
河井
単なる場所ではなく人がいる。人との出会いが身体の中に埋め込まれているので、東京にいても足利という言葉を聞けばそれが発動し、足利に帰ればスイッチが入る。市の名前をどう売るか、という話になりがちですが「足利スイッチ」が入る仕掛けを作るのもシティプロモーションですね。藤澤さんには本来「足利スイッチ」が埋め込まれていないですよね?
藤澤
足利には他にない面白さ、魅力があります。みんなが知らない部分を自分で歩いて探す、楽しむというのが私流のまち歩きですが、そうしているうちに「足利スイッチ」が埋め込まれたのでしょうか。
河井
有名な観光地と違い、足利には発見できる余地がある。それを探すことが藤澤さんの「足利スイッチ」を入れたのですね。
藤澤
そうです。教えたくない、でもやっぱり大勢の人に知ってほしいということで、市民ライターもやっています。
河井
どのようにまちを発見し、つなぎ、語れるようにするのかが、皆さんに期待されていることですね。

気持ちの素通り禁止

パネルディスカッション
河井
優さんは上京する時と今では、足利の見え方は違いますか?
手島
違います。足利にいた時は早く都会に出たいと思っていました。東京にいる今、改めて歴史深い足利が魅力的に映ります。
河井
ずっと足利に住んでいる小田さんはいかがですか?
小田
私は足利から心が離れた時期がありました。足利に振り向くようになった理由は、名所旧跡ではなくご縁を繋いでくれた人の温かさです。「足利ってこんなに温かい」という気づきがありました。「素通り禁止!足利」というキャッチコピーがありますが、一番問題なのは気持ちが素通りすることだと思います。
河井
「素通り禁止」は観光客を素通りさせない意味で捉えられがちですが、足利のために何かしようと思う人をどれだけ大事にできるかという意味もありますね。
小田
大事なのは人です。PRステージなどで興味をもった方が足利を訪れたとき、地元の人が冷めていたら寂しい。
河井
観光で地元の人に「面白い所ありますか?」って聞いたときに「何もない」と言われることがあります。そう言わせないためにはどうしたらいいでしょう?
田島
市民が足利の暮らしに満足し、楽しみ、将来も明るいと思っていることでしょうか。
手島
あとは足利に自信を持つこと。「足利が自慢です!」って人はまだまだ多くない気がします。
小田
多分、急に気づくんですよ。年齢とかの問題じゃなくて、何かのきっかけで。
手島
大日様(鑁阿寺)の鯉がめっちゃでかい。そういうユニークなところをインスタ映えなどの視点で若者に話題にしてもらってはどうですか?
河井
面白いですね。田島さんのご実家近くは何か面白いことはありますか?
田島
玄関に野菜が置いてあったりします。たくさん採れると黙って置いていってくれるみたい。
河井
黙って置いていくってすごいですね!「素通り禁止」というテーマに沿うと、普段では当たり前なことをいったんせき止め、実は面白いのかも、と見直すということですね。

弱さも見せてプロモーション

パネルディスカッション
河井
気に留めてもらうため、表現で工夫されていることはありますか?
藤澤
正確な記事に対してタイトルはギャップのあるものにするなど、あえて冒険します。
小田
第一印象、つかみのインパクトは大事ですが、じわじわ伝えることも大事ですよね。
河井
ギャップとインパクト、次に引き込む仕掛け、優さんはタレント活動の中で感じることはありますか?
手島
引き込むには時間が必要。でもじわじわいくと根強く、染み込んだら離れないことが多いと思います。
河井
アピールするだけじゃなくて引き込む。そこから根を生やすために何が必要でしょう?
手島
水…かなぁ。
河井
優さんにとって水とは?
手島
ファンの皆さんからの愛情や応援です。そしてできない部分、穴は正直に見せること。すると支えてくれる人が増えます。みんなで埋めあう感じってすてきですよね。
河井
プロモーションでは「足利はすごい」という話をしがちですが、「足利はこんなにすごいところがあるけれど、ここをあなたの力で埋めてもらえると良くなる」と、弱みを見せることも大事ですね。
では田島さん、どういう風になると応援したくなるでしょうか?
田島
その人の魅力に惚れることでしょうか。活躍してほしい、幸せになってほしいと応援し、自分も元気になれる。
小田
手を差し伸べる方がいて、1つのものが完成する。そこに色んな人の思いが入ります。それが足利らしさに繋がるといいなと思います。
河井
まちの弱さを認めずに突っ走るのではなく、弱さをしっかり認識して伝えていく。「足利はこんなにすごいところを目指している、だけどここが足りない」ということを素直に見せ、皆さんの力を引き込む。「私なら足利のこの部分を補完できるんじゃないか」そういう連鎖が起きるようになると、これからの足利はもっと面白くなると思います。
パネルディスカッション